京谷・樹鞘(b37627)が呟いたり,背後と対談したりする場所。IDにスペルミス有(ぇ
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「いや…。謝る必要はない」
樹鞘は待ち合わせする予定はあったが今日と決めていたわけではない
だからパタパタと急いで駆けてきた先輩に正直なところは驚いていた。
寒くはなかったですかと心配そうにとう
星菜に大丈夫だと呟いて先に歩く。
まわりは夕日で仄かに染まった空のしたは人気なく静かだったけれど
星菜より先に校門にむけて歩み始めても不思議とそこまで凍えた思いはなかった。
「あ…。ま、待ってくださいなのです」
急いでその背を追おうと顔をあげると少し先でキチンと待っている姿が目にはいる。
「今日の待ち合わせではなかったのです?」
「大丈夫だ」
隣に並ぶ星菜に短いぶっきらぼうな返事を返す。
「なにがいいのだ?」
唐突な質問にぱちくりと見上げた先には真剣な瞳があった。
「…この前の礼がしたいが何がいいか分からん」
何かお礼をされるようなことをしただろうかと考え込む姿に樹鞘は少し言葉足らずな自分に歯がゆさを感じながら調理実習の礼だと付け足す。
「!お礼なんて別にいいのですよー。樹鞘さんにはいつももふもふさせていただいたり楽しませてもらっているのです」
そういうと不思議そうな顔をしてそんなものかと呟く。
いつもは照れ隠しのように狼変身する彼女が今だけで色々な表情をみせてくれる、そんな些細なことでも実は嬉しい。
あまり多くを語らない彼女と話をするのは楽しみでもあるのだ。その反面、あのふさふさの狼姿にふれられないのが少しだけ残念な気もして…そんな内心の葛藤をおい払うように星菜は一人首を振る。
「…む」
幸いにも、星菜が葛藤している間も気づくことはなかった。まだ真剣に悩む彼女に星菜は兼ねてから一度頼んでみたいことがあった。
「えと…では、こういうのはどうでしょうか?」
先を促すように星菜をみる視線にたじろいだが少し勇気を絞る
「これから一緒におでかけしま…せんか?」
なんだそんなことかと言わんばかりに構わないと答える樹鞘にありがとうございますなのですよと嬉しそうに微笑んだ。
樹鞘は出かける約束だけでこんなに嬉しそうになるのが疑問だった。
今回はお礼なわけだし、当人がそれで納得しているなら構わないと思った。
それがまだ彼女の願いの半分だと気づかずに
樹鞘は待ち合わせする予定はあったが今日と決めていたわけではない
だからパタパタと急いで駆けてきた先輩に正直なところは驚いていた。
寒くはなかったですかと心配そうにとう
星菜に大丈夫だと呟いて先に歩く。
まわりは夕日で仄かに染まった空のしたは人気なく静かだったけれど
星菜より先に校門にむけて歩み始めても不思議とそこまで凍えた思いはなかった。
「あ…。ま、待ってくださいなのです」
急いでその背を追おうと顔をあげると少し先でキチンと待っている姿が目にはいる。
「今日の待ち合わせではなかったのです?」
「大丈夫だ」
隣に並ぶ星菜に短いぶっきらぼうな返事を返す。
「なにがいいのだ?」
唐突な質問にぱちくりと見上げた先には真剣な瞳があった。
「…この前の礼がしたいが何がいいか分からん」
何かお礼をされるようなことをしただろうかと考え込む姿に樹鞘は少し言葉足らずな自分に歯がゆさを感じながら調理実習の礼だと付け足す。
「!お礼なんて別にいいのですよー。樹鞘さんにはいつももふもふさせていただいたり楽しませてもらっているのです」
そういうと不思議そうな顔をしてそんなものかと呟く。
いつもは照れ隠しのように狼変身する彼女が今だけで色々な表情をみせてくれる、そんな些細なことでも実は嬉しい。
あまり多くを語らない彼女と話をするのは楽しみでもあるのだ。その反面、あのふさふさの狼姿にふれられないのが少しだけ残念な気もして…そんな内心の葛藤をおい払うように星菜は一人首を振る。
「…む」
幸いにも、星菜が葛藤している間も気づくことはなかった。まだ真剣に悩む彼女に星菜は兼ねてから一度頼んでみたいことがあった。
「えと…では、こういうのはどうでしょうか?」
先を促すように星菜をみる視線にたじろいだが少し勇気を絞る
「これから一緒におでかけしま…せんか?」
なんだそんなことかと言わんばかりに構わないと答える樹鞘にありがとうございますなのですよと嬉しそうに微笑んだ。
樹鞘は出かける約束だけでこんなに嬉しそうになるのが疑問だった。
今回はお礼なわけだし、当人がそれで納得しているなら構わないと思った。
それがまだ彼女の願いの半分だと気づかずに
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